スッタニパータ122

第一 蛇の章

<7、賤しい人>

122 証人として尋ねられたときに、自分のため、他人のため、また財のために、偽りを語る人、──かれを賤しい人であると知れ。

〈中村 元「ブッダのことば スッタニパータ」より〉


自分から見た合掌の絵
合掌はブッダのすがた
財のために――dhanahetu.自分の財、あるいは他人の財のために。(中略)
インドでは、日常生活のうちに法律の果たす役割は少なかった。西アジアやヨーロッパに比べて法廷はさほど大きな意義をもっていなかった。そこで「偽証をなすなかれ」という教えの説かれることは少なかった。その稀な事例の一つがここに見られるのである。
と註にありました。


現在でも偽証罪に問われることはあります。国会の証人喚問であれば虚偽の証言をするとば偽証罪となります。司法の場では、最初に宣誓を行います。「良心にしたがって本当のことを申し上げます。うそをついたり、本当のことを隠したりいたしません」といった内容が書かれたものを読み上げます。

また法廷でなくとも証人として証言を求められることがあるでしょう。「あの人にあなたから言ってあげてくださいよ、わたしのやったことだと」などと。

ところが自分のために、あるいは人からお金をもらったりして、うそをつく人がいるのです。

わたしは、知りません。あの人の言っていることは事実に反しますなどと、偽りを語ることは卑怯であり、人を陥れることになります。皆に迷惑をかけます。最低の行為です。

証人として尋ねられたときに、自分のため、他人のため、また財のために、偽りを語る人、──かれを賤しい人であると知れ。

正道

正道 について

禅僧。 福井県敦賀市出身。 滋賀県高島市マキノ町に「大慈観音堂」建立中です。 猫好き、音好き、話好き。 モットーは「正月道路」人生は旅修行。

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